「宮島お砂焼」とは? 特徴や魅力、窯元や陶器市情報

宮島お砂焼の起源と歴史的変遷

江戸時代(1603年~1868年)に始まった宮島お砂焼は、安芸の国(現在の広島県西部)に位置する厳島(みやじま)神社が舞台です。この時代、旅人は厳島神社の御本殿下のお砂を道中の安全を祈願するお守りとして持ち、旅から戻るとそのお砂に旅先で集めた砂を加えて倍返しする「お砂返し」という風習がありました。

 
 
 
 
 
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宮島御砂焼 対厳堂/厳島神社御用窯/広島県伝統的工芸品(@miyajimayaki.jp)がシェアした投稿

御本殿下のお砂を混ぜた土で厳島神社の祭器が作られるようになり、これが宮島焼の原点となりました。神聖なお砂を用いることから「御砂焼」や「神砂焼(しんしゃやき)」とも呼ばれ、縁起物としても重んじられています。

宮島お砂焼の魅力

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作品には独特の温かみが感じられ、素朴でありながらも繊細な意匠や彫刻が施されています。特に、宮島の自然や風景をモチーフにしたデザインは人気であり、茶碗や小皿、土鈴などの日常使いや贈り物に最適です。また、熟練の職人が手作業で製作しているため、一つ一つの作品には職人の技術と情熱が込められています。

宮島お砂焼の代表的な窯元

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対厳堂
大正元年に初代山根興哉によって創業された宮島御砂焼の窯元です。広島県伝統的工芸品に指定されるなど、厳島神社御用窯としての歴史を誇ります。伝統を守りながらも、広島県の県木である「紅葉」の葉を使った独自のデザインやストーリーを持つ商品を製作しています。

現代の宮島お砂焼

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ローマ教皇やゼレンスキー大統領への贈答として、対厳堂の宮島お砂焼が届けられました。平和を願う意味を込めて岸田首相からの贈答品に選ばれました。今回贈られた香炉やランプは、折鶴のお焚き上げの灰を釉薬にして作られたそうです。嚴島神社のお砂と折鶴から調合した釉薬で平和への願いを込めたとのこと。ニュースなどでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

宮島お砂焼の陶器市ー宮島お砂焼まつり

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宮島口で毎年開催される宮島お砂焼まつりは、珍しいお砂焼を手軽な価格で手に入れることができるだけでなく、様々な体験ができるイベントとして地元や観光客に人気があります。烏神太鼓や宮島太鼓の囃子パレード、ロクロ陶芸の実演、陶器絵付け体験、和菓子の手ひねり体験、グルメブースなど、盛りだくさんのプログラムが楽しめます。

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